石巻地方で12日、令和初の成人の日(13日)を前に一足早く行われた石巻市桃生地区を除く、6地区と東松島市、女川町で成人式が開かれた。新成人たちは大人の仲間入りを自覚し、それぞれ目標に向かって決意を新たにする一方、東日本大震災からの復興の力になることなどを誓った。

■獅子の精神で力尽くす人に 東松島

 東松島市の成人式は市コミュニティセンターで開かれ、対象者508人のうち356人(男201人、女155人)が出席した。

 令和最初の成人式のテーマは「獅子搏兎(はくと)」。ライオンはウサギを捕まえるときでも全力を出す意味で、どんなときも全力を出す心構えを示す。新成人でつくる成人式実行委員会が、大人としての意気込みを込めた。

 東日本大震災の犠牲者への黙とうの後、渥美巌市長は「今後は独立した個人として責任ある役割が求められる。震災後に学んだ助け合いの心を大切に、力強く歩んでいってほしい」と、前途洋々な若人を励ました。

 「二十歳の決意」では、東松島市から仙台市の大学に通う須田泰成さんと、同じく市内から仙台市の短大に通学する丹野愛佳さんが「成人としての自覚と責任を持ち、仲間たちと東松島市をはじめとする日本社会を担っていきたい」「栄養士を目指している。大きな困難に直面してもくじけることなく目標を全うする人間になりたい」と、令和の時代を担う成人としての誓いを述べた。

 記念行事では実行委員会のメンバーがステージに登場。久しぶりの再会もあり、仲間たちから歓声が上がっていた。最後は出身中学ごとに記念写真に臨んだ。

■出会い大切に社会貢献誓う 女川

 女川町の成人式は、町生涯学習センターであり、対象者135人のうち49人(男27人、女22人)が出席した。

 須田善明町長は「人生は自分自身のもの。いろいろな所で自分自身を試し、経験と選択を積み重ねて人生を形作ってほしい」と新成人を激励した。

 新成人を代表し、会社員木村良輔さん(19)と仙台市内の専門学校で学ぶ阿部珠実さん(20)が「女川で育った誇りと責任を胸に、自分の足で未来へ進んでいく。そこから生まれる出会いを大切にし、社会の発展に貢献する」と誓いの言葉を述べた。

 女川町職員の佐藤柚希さん(20)と会社員の尾形穂香さん(20)による新成人の抱負発表も行われた。佐藤さんは「たくさんの経験や知識、思いを大切にし、町に貢献できる人間になりたい」、尾形さんは「自分をここまで成長させてくれた人たちへの感謝を忘れないようにしたい」と力強く語った。

 新成人で構成する実行委員会による記念事業もあり、恩師からのお祝いの言葉や思い出のDVD上映などを通して、久しぶりの再会を楽しんでいた。