<観光客に癒やしの空間>

 女川町内では数少ない花屋さん。店主の鈴木千秋さん(60)ら家族3人で切り盛りする。

 東日本大震災前までは、町大原で営業していたが、自宅兼店舗は津波で流された。「当初は被害の大きさと日々の暮らしのことで精いっぱいで、店のことまで頭が回らなかった」と長女の佐藤伶奈さん(29)は振り返る。

 それでも女川町商工会の協力や常連客からの後押しもあって、4カ月もたたないうちに仮設店舗で営業を再開。シーパルピア女川エリアに現在の店を構えた。

 店内には色鮮やかな生花に加え、インテリア雑貨などが所狭しと並べられている。花屋のキャンドル、ドライフラワークラフトといったワークショップも随時開催し、人気を集める。

 伶奈さんは「町内の方々ばかりでなく観光客も訪れる場所なので、少しでも癒やしの空間を提供できれば…」と、始めた理由を付け加える。

 感謝の心を忘れないため全国の支援者から贈られた千羽鶴が今も飾られている。「今後も笑顔を絶やさず、お客さんに喜んでもらえるサービスに努めていきたい」と話す。(桜)

◇メモ:営業時間は午前9時~午後6時(日曜は5時)。定休日は第1、3、5木曜日。女川町女川2丁目61の1シーパルピア女川D-17。0225(54)3436。