石巻市蛇田支所と蛇田公民館の開所式が13日、同市恵み野2丁目の現地であった。老朽化のため2008年に整備が決まっていたが、東日本大震災により計画を一時中断。18年にようやく着工し、昨年12月に完成した。以前の約2倍の延べ床面積を有し、防災機能も併せ持つ複合施設に生まれ変わった。蛇田地区は災害公営住宅や集団移転住宅が整備され人口が増えており、住民生活を支える拠点施設として期待が掛かる。

 式典で亀山紘市長は「太陽光発電設備や防災用備蓄倉庫を持ち、市民に安心して使ってもらえる施設になった。新たな住民コミュニティーの拠点として活用してほしい」と述べた。

 この後、亀山市長や蛇田地区行政委員区長会の黒須啓一会長らが大ホールのステージに並びテープカットし、開所を祝った。

 地元の曽波神恵比寿太鼓と蛇田獅子風流が威勢のいい演奏や舞を披露し、開所に花を添えた。

 施設は、今までの公民館の道路を隔てた西側の仮設住宅撤去跡地に整備。鉄筋コンクリート2階で、南側と東側がガラス張り。延べ床面積は支所363平方メートル、公民館1389平方メートル、共用部分241平方メートル。

 1階には支所と公民館事務室、200人収容で卓球など軽スポーツが可能な大ホールとステージ、玄関から続く場所に交流サロン兼市民ギャラリーを配した。

 2階は会議室3室(1室は防音)のほか、和室や調理室、創作室、授乳室がある。2階にもトイレを設け、高齢者や身障者から要望が多かったエレベーターを設置した。建設費は約10億3800万円。駐車場は91台(うち車いす用2台)分を確保した。

 現在の支所は1972年、公民館は78年に建設され、共に老朽化が進み改築が求められていた。

 式典に参加した蛇田公民館利用団体連絡協議会長の鹿又圭子さん(81)は「念願だった施設が完成して喜んでいる。多くの人が集い、さまざまな活動をする場になってほしい」と話した。

 支所の業務、公民館の利用はきょう14日午前8時半から始まる。