<復興発信、青空に五輪>

 戦闘機が白煙を吹きながら旋回し、青空に五つの円を浮かび上がらせた。航空自衛隊松島基地(東松島市)の曲技飛行隊「ブルーインパルス」は3月20日の東京五輪聖火到着式に向け、五輪のマークを描く訓練に励む。

 東日本大震災で、基地は高さ2メートルの津波に襲われた。ブルーインパルスは修理中だった1基が水没したが、残る8機は福岡県の芦屋基地への展開と定期検査中で難を逃れた。

 松島基地の復旧が進むまでの2年間、隊は芦屋に拠点を移した。機体が滑空する風景が東松島から消えた。基地との共存には騒音や事故の危険性が付きまとう。それでも地元は隊の帰還を待った。

 ブルーインパルスは復興のシンボルになり、観光資源の目玉になった。2017年に復活した航空祭の時だけでなく、日常の訓練時も基地の周囲には大勢のファンが集まる。