石巻工高(生徒649人)電気情報科の2、3年生がこのほど、国家資格の「第一種電気工事士」に過去最多の33人が合格した。第一種電気工事士の免許取得後は公共施設や工場、コンビニエンスストアなど600ボルトを超える受電の設備工事が可能になる。

 昨年10月上旬に筆記試験、12月上旬に実技試験が仙台市で行われた。筆記試験は2時間20分でマークシート形式の50問に挑戦。図面や法律、電流電圧などの問題があり、6割以上の正答が求められる。実技試験は1時間で電気回路を施工し、欠陥がない場合のみ合格になる。

 一般財団法人電気技術者試験センターによると、2019年度の合格率は31.5%だった。

 電気情報科の生徒たちは6月の県高校総合体育大会終了後から試験のある12月まで、放課後などを利用した校内の講習会に参加するなど、部活動や授業の合間に自主学習や家庭学習に励んできた。本年度は石巻電気事業協同組合やユアテック石巻営業所など地元企業の協力で、技術指導や施設見学を実施した。指導を担当した稲葉実教諭(52)によると、昨年度に合格した生徒が助言したり、互いに教え合ったりする姿が見られたという。

 合格した2年の星名翼さん(17)、武田爽良さん(17)、本多珠鈴さん(17)は「基礎だけでなく応用を求められる問題が多かった。クイズ形式で互いに出題し合ったり、自宅でも勉強を続けるなど2~3時間学習する日々が続いた」と振り返る。「資格を生かし、就職につなげていきたい」と喜びを話している。

 稲葉教諭は「試験合格が生徒たちの自信にもつながっている。技術者の減少が進んでいるが、活躍する人材を育てていきたい」と語っていた。