<木製羽板ぬくもり演出>

 天井に張り巡らされた木製ルーバー(羽板)の間から、ホールに光が降り注ぐ。館内は温かみがある木質素材の床や壁に囲まれ、木漏れ日が差し込む森の中のような雰囲気が漂う。

 東日本大震災で被災した石巻市北上地区の総合支所や公民館、放課後児童クラブなどが入る複合施設が4月、地区の拠点エリアに完成した。執務空間はガラス張り。市図書館分館はホール脇のオープンスペースにあり、開放的な空間が広がる。雄大な北上川を見渡せる展望テラスも設けた。

 拠点エリアは北上小や北上こども園、河北消防署北上出張所などを新設。公共施設を高台に集積させ、住民の生活と安心を支える。

 新型コロナウイルスの影響で開館を先延ばししていた図書館分館は19日に利用を始め、公民館も28日にオープンする。コンセプトの「みんなが集まれる場所」がもうすぐ実現する。