【宮城県】<自粛要請段階的に緩和へ>

 政府は25日夜、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言を全面解除した。7月31日までの期間で、外出やイベントを含めた社会経済活動を段階的に本格化させる。国の方針を受け、県は5月26日、自粛要請の緩和基準などを決めた。県境をまたぐ移動は6月1日から容認する。

 外出の自粛要請について県は、緊急事態宣言が続いた5都道府県との往来は、18日までは慎重な対応を求める。19日以降は全国的な移動を認める。観光事業者には18日までは県内にとどめ、県外からの呼び込みを控えるように依頼した。

 イベント開催は、県内の緊急事態宣言が解除された5月14日以降、屋内は100人以下、屋外は200人以下などの基準を設けていた。今後は、屋内は定員の半数以下、屋外は参加者同士の十分な間隔確保を条件にし、6月19日には上限を1000人、7月10日には5000人に拡大する。

 地域の祭りなどは、特定の地域からの来場に限られ、参加人数を管理できるものは開催を容認。6月19日までは屋内が100人か定員の半数以下、屋外は200人以下を条件とする。全国的、広域的な行事は7月いっぱい自粛を求める。

【石巻地方】<経済・観光関係者、長期戦の構え>

 県をまたぐ人の移動は6月19日以降は、北海道、首都圏も含めて可能になるが、企業活動が通常に戻るには、まだ時間がかかりそうだ。

 水産加工会社「木の屋石巻水産」(石巻市魚町1丁目)の広報担当者は「全面解除だからと言って、新型コロナの問題が解決したわけではない。しばらくは様子を見るしかない」と慎重な構えをみせる。

 同社は東京に営業担当1人を常駐させ、首都圏での営業活動を展開しているが、コロナ騒動以来、取引先とのやりとりは電話やメールに変わった。終息宣言が出るまでは、当面の間この姿勢を崩さない方針だ。

 観光での移動は段階的に緩和される見通し。石巻観光協会の後藤宗徳会長は「人の動きはすぐには戻らない。コロナに対する恐怖は根強い。長期戦になる。感染防止策を業界一体となって整え、まずは東北、関東からの誘客を進めたい」と話す。石巻圏観光推進機構(石巻圏DMO)として秋にサイクルツーリズムイベントを計画するなど、全面緩和が見込まれる8月1日以降を見据える。

 県外からの来館者が多い石ノ森萬画館(石巻市中瀬)は、6月1日に営業を再開する予定。営業再開に向け、感染防止対策の徹底など準備を進めている。

 同館の指定管理会社、街づくりまんぼうの西條允敏社長は「来館者の半数以上が県外客。館を軸に市内観光や食を楽しんでもらい、活気を生みだすという役割を果たしていきたい」と気持ちを引き締めている。

【石巻市】<体育施設きょう再開 公民館はあすから>

 石巻市は27日から、新型コロナウイルスの感染拡大で休止していた体育施設の利用を段階的に再開する。市内の公民館も28日に利用を始める。

 体育施設は追波川河川運動公園や河南中央公園、にっこりサンパークなどの野球場やテニスコートなどが27日にオープン。総合運動公園と総合体育館は6月1日に再開する。

 各施設は人数や時間を制限し、利用者には来館前の検温やマスク着用を求め、フリースペースの使用や施設内での食事は禁止する。

 一方で、感染リスクが高いと判断した総合運動公園や総合体育館などのトレーニングルームは当面、休館を継続する。管理者が常駐しない施設も休止を続ける。

 28日に再開する公民館は、石巻中央、渡波、蛇田、稲井、荻浜、桃生、北上の7施設。河北、河南、牡鹿、雄勝各地区の公民館事業も再開する。利用人数は定員の半分以下で、最大100人を上限とする。

【東松島市】<小中の夏休み12日間に短縮>

 東松島市教委は26日までに、小中学校の夏休み期間を8月8~19日の12日間にすることを決めた。

 当初、夏休みは7月20日~8月20日の32日間の予定だった。新型コロナウイルスの影響で臨時休校が長期化したため、夏季休暇を短縮し、授業時数を確保する。25日の市の対策本部会議で報告し、各学校にも通知した。

 市教委によると、夏休みだった期間中も給食は提供する。土曜日は授業日にしない。冬季休暇は短縮しない方針。