水産業の6次産業化に取り組む石巻市雄勝町の「海遊」が、漁業者や加工業者らと連携し、朝採りの海産物や水産加工品を仙台市内に届ける配送サービス「うみでり」を始めた。水産業界も新型コロナウイルスの影響による売り上げ減少など暗い影が差す中、生産者らの販路を確保し、状況の打破を目指す。

 「うみでり」で現在扱っているのは、海遊をはじめ石巻、東松島市の計6事業者の商品。朝採りの新鮮な「殻付きカキ」や「朝どれホヤ」をはじめ、電子レンジで温めるだけの「レンチンあさりバター」といった加工品、カキやむき用ナイフ、焼き用の缶などを組み合わせた「三陸カキのカンカン焼きセット」など50品以上を安価で提供している。配送は海遊のスタッフが担う。

 海遊によると、関東圏や仙台市など全国約300店舗に上る取引先の飲食店の多くが、新型コロナの影響で休業。4月の売り上げは昨年比で約8割も減少した。「うみでり」は、東日本大震災後に仙台市へ移住した住民向けに以前から構想を練っていたといい、新型コロナを受けて準備を早めたという。

 石巻市地域おこし協力隊員で、海遊の広報を担当する草野源太さん(40)は「売り上げ減の影響は甚大だったが、うみでりの受注は増えている。もっと認知度を上げたい」と話す。

 現在、配送の対象地域は仙台市のみだが、今後は地域や参加事業者を拡大する計画もある。伊藤浩光社長(59)は「うみでりの仲間を増やして協力体制をつくり、連携を強めていきたい」と意気込む。

 注文は海遊のウェブショップ、ファクス、メール、電話で受け付けている。連絡先は0225(25)6851。

※漁師の仙台限定デリバリー うみでり - 三陸漁師の会社 海遊
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