女川町のまちづくり会社「女川みらい創造」と町観光協会、町商工会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として来訪者が増える土日祝日限定で、JR女川駅前れんが道にテーブルと椅子の設置を始めた。周辺の店舗での「3密」を回避し、訪れた人にも安心して過ごしてもらえるようにと企画した。

 れんが道には、約5メートル間隔でテーブル約20台と椅子40脚ほどを設置。等間隔に植えられた植栽の木陰で、美しい海を眺めながら過ごすことができる。

 感染拡大の影響を受けてテークアウトに対応する店が増えたこともあり、今まで以上に外で食べる楽しみが増える。多くの飲食店が席数を減らして営業する中で、「3密」を回避して来店客の回転率を上げる効果も期待される。

 県の休業要請や町の休業協力依頼が出された4月25日~5月6日の大型連休を中心に、町内では飲食店をはじめほとんどの店舗が休業や時短営業に踏み切った。要請期間が明けても、再開には慎重な店舗が目立った。

 れんが道沿いに店が並ぶテナント型商業施設「シーパルピア女川」と地元市場「ハマテラス」では7~8割ほどの店が再開したが、元々県内外からの観光客が多く、売り上げや客足の回復はまだ遠い。

 シーパルピア女川とハマテラスを運営管理し、れんが道の維持管理の協力団体でもあるみらい創造の今野雅彦営業課長(48)は「新型コロナは完全に収まっておらず試行錯誤中だが、女川の空間を活用しできることをやっていきたい。訪れた人には、海を眺めながらおいしい物を味わえる女川の観光を体感してほしい」と話す。

 テーブルと椅子の設置は、熱中症の心配が出てくる時季までは続ける予定という。