県全体の観光施策を話し合う「みやぎ観光振興会議」の石巻圏域会議は26日、東松島市のキボッチャで第2回会合を開いた。新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受ける観光業回復の具体策について、観光、宿泊、交通などの事業者18人が意見を交わした。

 コロナ禍で関心が高まる近郊観光や旅先で休暇を兼ねて仕事をする「ワーケーション」、主要駅から観光地までの2次交通、情報発信などの対応を検討した。

 「都市部の『3密』に対し、地方を『適疎(てきそ)』とする考え方を普及させる」「東京五輪期間中に首都圏の企業を半島部の宿泊施設に事務所ごと誘致する」などの案が出た。

 コロナ禍での観光行動を促す視点について講演した石巻専修大経営学部の庄子真岐教授は「割引合戦は消耗戦になる。夏休み短縮により時間の確保が難しく、移動時間を楽しませる仕掛けも必要だ。感染対策に地域一丸で対応していることを発信しよう」と述べた。

 県は反転攻勢の実施計画「回復戦略」(今年10月~2022年3月末)を9月に策定するため、県内7圏域の意見を集約している。県は会合の意見をまとめ、7月16日に女川町で開く第3回会合で回復戦略の素案を示す予定。