石巻地方で初の新型コロナウイルス感染者の確認から一夜明けた4日、商業、観光施設などでは感染拡大への警戒感が広がった。臨時休業などはせず、感染を予防した上で通常営業した店舗が多かった。飲食店の予約のキャンセルや部活動の中止など、一部では活動を再び自粛する動きもあった。

 県は3日、石巻市の2人が新型コロナに感染したと発表した。

 石巻市茜平4丁目のイオンモール石巻は同日夜、専門店街に入る「ヘアサロンシックアムール」の従業員が新型コロナに感染したと公表した。閉店後に館内を消毒し、4日は通常通り営業した。ヘアサロンは当面、営業を休止する。

 同市中瀬の石ノ森萬画館では、雨の影響もあり、午前中の来館者は先週末の半分ほどに落ち込んだ。6月1日に営業を再開。県境をまたぐ移動が同19日解禁され、県外からの来館者が増えていた。運営する街づくりまんぼうの木村仁専務執行役員は「市内で感染者が発生しても、取るべき対策は変わらない。再び危機感を高めたい」と語った。

 同市中央2丁目の料亭「とり文」では3日夜、約30人の団体予約のキャンセルが入った。7月に入り、ようやく回復の兆しが出てきた団体需要だけに、鴫原忠秋取締役総支配人は「公の機関などは宴会をしづらくなる。感染者がさらに増えないでほしい」と話した。

 子どもたちの活動では休止の判断も目立った。同市石巻中は4日から、土日の部活動を再開する予定だったが、感染者発生を受けて中止した。スポーツ少年団でも活動を見合わせる団体が相次いだ。