<絆強める住民憩いの場>

 東日本大震災の防災集団移転をきっかけに生まれたのが、石巻市小船越の「川の上・百俵館」だ。図書館とカフェを併設し、沿岸部から移り住んだ約400世帯と地域住民の交流拠点となっている。

 河北地区のまちづくりに取り組む「石巻・川の上プロジェクト」が木造の農業倉庫を改修し、2015年4月に開設した。伝統家屋をイメージさせる外観と、温かみのある館内の雰囲気が調和し、落ち着いた空間を形成している。

 壁一面の本棚には全国から寄せられた絵本や小説、料理本、雑誌など約3000冊が収められている。自由に読むことができ、無料で貸し出している。カフェではコーヒーや手作りのパンなどを提供。看板猫との触れ合いも楽しめる。

 「まちを耕し、ひとを育む」という理念の下、地域の憩いの場は、新旧住民のコミュニティーの絆を強めていく。