石巻市湊小(児童128人)は6月26日、宮城教育大名誉教授の相沢秀夫さんを講師に招き、管理職や学級担任の教職員12人を対象にした「授業力向上のための研修会」を開いた。

 相沢さんは専門が国語科。中学教諭や指導主事、文部科学省の学習教科調査官や海外子女教育専門官などを歴任した。研修会に先立ち、相沢さんが2、5年生に授業をする様子を教職員が見学し、研修会で授業づくりや子どもの意欲を引き出すポイントを共有した。

 教職員からは「子どもたちの意見からキーワードを抜き出し、全て良い意見にしていた」「子どもたちが発表する前に、『いいことを書いていたね』『〇〇さんとは違うことを書いていたよ』と言うだけで、子どもたちは自信を持って話していたし、集中して聞こうとしていた」などと気付きの声が挙がった。

 相沢さんは「子どもたちはどの子も自分の意見を聞いてほしいし、認めてほしいと思っている。手を挙げる子どもが中心になる授業はしないこと」と助言。

 授業づくりのポイントはリズムとテンポで、国語は「音読を繰り返す」「書くことで考える力や感じ取る力が身に付く」と紹介。「作文の時に鉛筆が進まない子には、最初の一言やキーワードを例示する。『〇〇君はこう書いているよ』とアナウンスするのもいい」と話し、教職員はメモを取ったり、うなずいたりしながら聞き入っていた。

 坂本忠厚校長は「子どもが持っている大きな力をどう引き出し、伸ばしていったらいいか、改めて考える一日になった」と話した。