石巻市が推進する「持続可能な開発目標(SDGs)」の出前講座が8日、市桜坂高(生徒432人)で開かれた。市は達成に向けて次代を担う若い世代の理解促進を図ろうと企画した。

 2年生134人が参加した。講師を務めた市復興政策部SDGs地域戦略推進室の阿部雄大室長補佐は、国連が2030年のゴールを目指し掲げる「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」など計17項目を紹介。「SDGsは世界全体で取り組んでいくもの。自分の国が平和ならいい、というものではない。誰も取り残さないということが一つのキーになる」と強調した。

 世界の課題に関する解説では、人口77億人を35人のクラスに変換して説明。「安全なトイレを使える環境にない人」は19人で、42億人が相当するなどのデータを示し「自分の視点で考えてみてほしい。一人一人が関心を持ち、SDGsの必要性を理解して行動することが大切」と訴えた。

 より身近にSDGsを意識する例として、1日から有料化されたレジ袋を挙げ「レジ袋が高いか安いかではなく、なぜ有料になったのかに目を向けてみて」と呼び掛けた。

 村井唯さん(17)は「17項目のゴールに向けて、市が具体的にどのような取り組みをしているのかに興味が湧いた。私も普段の生活から少しずつ取り組んでいきたい」と話した。

 出前講座は6月26日、石巻市釜小でも開かれた。