本年度の東北地区空手道ジュニア強化指定選手が発表され、石巻地方の団体から中学生4選手が選ばれた。昨年10月の第1回東北中学生空手道選抜大会の成績から選考され、今後の活躍が期待される。新型コロナウイルスの影響で大会の中止が相次ぐ中、選手たちはそれぞれの目標を掲げ、日々の練習に打ち込む。

 日本空手協会石巻支部からは、石巻市蛇田中3年の高橋さくら(15)と、石巻市河南東中3年の加藤拓(15)が選出された。両選手とも選抜大会の個人組手で3位の成績を収めた。

 高橋選手は「ずっと目標にしていたのでうれしい。大会がない中でも励みになる」と喜ぶ。昨年8月にはタイのバンコクで開かれた「第2回日本空手協会アジア・オセアニア空手道選手権大会」に出場。個人組手優勝の成績を誇る。高校で空手を続けるかについては迷っているが、今は後輩の育成に力を入れる。「自分の経験を伝え、メンタル面で後輩を支えたい」。

 加藤選手は「高校でのインターハイ出場が目標」と先を見据える。重点的に鍛えているのは、相手の動きを素早く封じる「刻み突き」。新型コロナの影響で休止されていた分、実践的な練習を重ねており「自分より強い人と対戦して力をつけたい」と意欲を語った。

 紘武会からは、涌谷町涌谷中2年の千坂桔平(14)と、石巻市門脇中3年の佐藤優吏(14)が選ばれた。昨年の成績は千坂が3位、佐藤が2位。

 千坂は「選抜はうれしい。もっと強くなろうというモチベーションにつながった」と話す。今は来年の大会に目標を置いて体力作りに励んでいる。「まだまだ時間はある。丁寧に練習を重ねてレベルアップしたい」と意気込んだ。

 佐藤は、昨年11月の登米市水の里杯空手道競技大会で優勝し、3月にアメリカでの強化遠征が決まっていたが、新型コロナの影響で中止になった。悔しさを見せつつも「成績を残せたのは先生のおかげ」と振り返り、現在は高校でのレベルアップを目指す。技のレパートリーの少なさを課題とし、「言われたことを一つ一つクリアして、高校ではもっと上を目指したい」と前向きに語った。