新型コロナウイルスの影響で第97回石巻川開き祭りを中止した石巻川開き祭実行委員会は31日、北上川改修に尽力し石巻の礎を築いた川村孫兵衛の報恩供養祭と川施餓鬼供養、東日本大震災犠牲者慰霊法要を石巻商工会議所屋上で開いた。

 「3密」を避けるため、川開き祭実行委の役員25人と、石巻仏教会(17寺院)の僧侶のみが出席し、一般の参列は見合わせた。

 実行委名誉会長の亀山紘市長は「花火大会などを中止し、規模を縮小して開催した。10年目となる震災の風化が進む中、復興にまい進する。犠牲者の冥福と、コロナが一日も早く収束することを祈る」とあいさつした。

 午前中、孫兵衛の墓前に献花した実行委会長の青木八州石巻商工会議所会頭は「恵みをもたらす北上川が石巻発展の礎となるよう祈る」などと述べた。

 報恩供養祭では、コロナ禍での人と人とのつながりや生活様式の変化が僧侶によって語られた後、般若心経の読経で孫兵衛を供養した。

 この後、北上川などで亡くなった人たちを慰霊する川施餓鬼供養、震災犠牲者の慰霊法要が営まれた。僧侶が犠牲者一人一人の名前を読み上げ、無念の思いで亡くなった人たちを慰霊した。参列者は亀山市長、青木会頭の順で祭壇に進み、焼香し冥福を祈った。