2学期に施設一体型の新校舎で小中一貫教育が始まる女川町女川小(児童196人)と女川中(生徒103人)で31日、現校舎で最後となる終業式があった。女川中ではお別れ会もあり、児童生徒が思い出が詰まった校舎に感謝と別れを告げた。夏休みは22日までで、23日に始業式と新校舎の落成式を行う。

<笑顔でお別れ>

 女川中の校舎お別れ会は体育館であった。生徒会が作った「校舎感謝ムービー&クイズ大会」を、生徒103人と教職員とで見た。

 校舎の妖精が職員室や理科室、音楽室、そして教室を巡り、後を追いかける生徒が先生の出すクイズに答えるという内容。「4階の英語学習室から金華山は見えるか」といった校舎や学校方針などに関する質問が出され、ユーモアを交えた作品に笑い声が上がった。

 その後は教室に戻り、ベランダに出て全員で記念撮影をした。生徒らは手をつないで高くかざしたり、手を振るなどして校舎で過ごした時間に感謝した。

 3年の木村奏子(かなこ)さん(14)は「自分を成長させてくれた校舎にありがとうを言いたい。少し寂しいが、新しい校舎に入ることを楽しみにしている」と話した。

 お別れ会の後に開いた終業式で伊藤拓巳校長は「先輩方、そして皆さんの生活を見守ってくれた校舎とのお別れができた」と生徒に伝えた。

 校舎は1967年の建設。東日本大震災の影響などで2013年3月、旧女川一中と離島・出島の旧女川二中が閉校。同年4月から旧一中だった現校舎で女川中として再出発した。

<再会楽しみに>

 女川小の終業式は、新型コロナウイルス対策のため校内放送で行った。

 早川知宏校長は「夏休みは安全で健康な生活を送ってほしい。2学期に笑顔あふれる皆さんに会えることを、心から楽しみにしています」とあいさつ。

 「1学期を振り返って」の発表では、2年高橋徠未さんが「水泳で床にタッチできるようになった」、5年内村有生七さんは「漢字を覚えることを頑張った」などと振り返った。

 2年1組の教室では、担任の金子宏教諭が夏休みの過ごし方の注意点などを呼び掛け、一人一人に通知表を手渡した。

 清水綾乃さん(7)は「1学期は算数の勉強を頑張った。夏休みはたくさん遊びたい」と話した。

 現校舎最後の1週間を「お別れ感謝の週間」とし、記念撮影や清掃を実施。校舎や教室などの絵を描くコンテストも開催し、6年佐藤海生さん、5年伊藤優里さん、2年浜野優愛さんが校長先生賞を受賞した。

 佐藤さんは「寂しい気持ちもあるけれど、校舎には『今までありがとう』と伝えたい。新校舎でも勉強を頑張る」と話した。

 現校舎は女川二小として1981年に完成。2013年度に女川一、二、四小が統合し、女川小となった。