新型コロナウイルス感染拡大の影響で花の需要が低迷する中、いしのまき農協女性部は東北最大の生産量を誇る石巻地方のガーベラを独自に購入する活動を展開している。部員たちは「仲間の生産者を応援し、消費拡大につなげたい」と願いを込める。

 ガーベラ栽培は石巻市桃生地区で1994年に始まり、当初は生産農家3戸、栽培面積30アール、数量120万本だった。現在の栽培は6戸に増え、1.1ヘクタールで昨年は420万本を生産している。

 生産量は順調な伸びをみせていたが、今年に入りコロナ禍が卒業、入学シーズンを需要期を直撃。さらに結婚披露宴などの延期もあり消費は減少し、価格も低落した。

 こうした窮状に同女性部は、農協管内全六つの地区女性部長の賛同を得て「ガーベラ生産者応援プロジェクト」に着手。492人の全部員に対し、7月6~22日までピンクや黄色など5色混合のガーベラの束(1束30本入り、1200円)の注文を募った。

 部員の理解と協力で、22日の締め切りでは391束、本数は1万1730本の注文があった。花束はきょう4日と6日に6地区に配布される。

 女性部の加賀正記子会長(64)は「地元で農業に携わる同じ生産者の仲間を少しでも応援したい。コロナ禍で気持ちが沈みがちだが、花を通して各部員の家族が癒やされてほしい」と思いを込めた。

 生産者は平均年齢が60代後半と高齢化が進む中、新型コロナの長期化は栽培意欲の衰退にもつながりかねない。桃生ガーベラ部会の西條弘悦部会長は「感謝の気持ちでいっぱいだ。栽培の励みになる」と力を込める。

 部員が購入したガーベラは家庭で生けたりプレゼントしたりして思い思いに楽しんでもらう。同プロジェクトの事務局のいしのまき農協の及川香織さんは「暮らしに彩りを添え、前を向くきっかけにもしてほしい」と話す。

 今後は購入したガーベラを撮影してもらい、県内の農協で構成するJAみやぎ女性組織協議会が9月に開催を予定している生産者応援企画「手作りまつり作品コンクール」に写真を出品してもらう考えだ。