東松島長寿味噌(みそ)(東松島市大塩)を使用した「味噌カステラふんわり」が静かなブームを呼んでいる。石巻高OBの3人が中心になって設立した「レイベスタ」(東京都文京区)が初めて商品開発を手掛けた。購入者からは「カステラの甘みに加え、どこか懐かしい、みその風味が広がる今までになかった味」と評判を呼び、カステラの本場九州や首都圏から問い合わせが相次ぎ、関係者は確かな手応えをつかんでいる。

 レイベスタは、石巻市出身の佐藤大和弁護士が代表を務めるレイ法律事務所(東京)のグループ会社の一つ。佐藤さんと公認会計士の山田晴康さん(仙台市)、会社員高砂道隆さん(埼玉県朝霞市)の石巻高OB3人が中心となって2019年3月に設立。石巻地方の農水産加工品や菓子、コーヒーなどを全国に売り出そうと、自社ホームページやヤフーショッピングを通じて販売している。

 今回初めてとなるカステラは「M.O.F(フランス国歌最優秀職人章)」を受賞した唯一の日本人シェフでパティシィエの美ノ谷靖夫さんが考案した逸品。美ノ谷さんのレシピを石巻市の「フランス菓子のお店 えくれーる」が忠実に再現した。

 佐藤さんは「会社は、『石巻の人たちの笑顔と歴史を未来につなげる』をモットーにしている。味噌カステラふんわりをはじめ、石巻の良い商品を少しでも多くの人に伝えていきたい」と意欲を燃やす。

 弁護士活動を通じて培った幅広い人脈を生かし、芸能界や文化界、スポーツ界などにも売り込みを図り、徐々に人気を集めつつある。第2、第3弾の商品開発も検討していく考えだ。

 「味噌カステラふんわり」は、えくれーるの渡波店と蛇田店で販売しているほか、レイベスタのホームページで購入できる。1個300円、1斤3000円(税込み)。

 東松島長寿味噌に加え、砂糖、はちみつ、小麦粉などの原材料を厳選したため、若干高めの価格設定になったという。活動趣旨に賛同し、絵本作家の藤岡ちささんも石巻にちなんだイラストを提供。こちらも「かわいい」と人気を集めている。