女川町議会は15日、東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)の重大事故時の広域避難計画で避難道路となっている国道398号石巻バイパスなどの整備について、石巻圏域の県議や県の関係者と意見を交換した。全町議と県議、町と県東部土木事務所の関係者計約30人が出席した。

 町と三陸沿岸道石巻女川インターチェンジ(IC)を結ぶ国道398号石巻バイパスは、全体計画10.8キロのうちIC寄りに位置する南境、大瓜工区(6.1キロ)は完成したが、残る沢田工区(4.7キロ)は着工のめどが立っていない。

 国道398号は昨年の台風19号で冠水や土砂災害が起き、町が約17時間孤立状態になった。

 町議の1人は沢田工区の着工について「県からは交通量が焦点になると聞いた。判断基準を明確にしてほしい」と訴えた。他の町議は「この問題を県議会9月定例会の一般質問で取り上げてもらい、村井嘉浩知事の考えを聞きたい」と求めた。

 県議の1人は「沢田工区は原発の避難道路としても大切だし、実現すれば災害への心配も解消される。混乱せず避難できる道路を造るため、しっかりとやっていきたい」と話した。

 町議会は14日、2号機の早期再稼働を望み、広域避難計画の実効性を高めるため国道398号の機能確保と三陸沿岸道へのアクセス道路整備を求める意見書を賛成多数で可決。国と県に、国道398号石巻バイパスと本線からバイパスへ抜けるトンネルの整備を求める意見書も全会一致で可決した。