新型コロナウイルス感染拡大で例年より1カ月遅れて来春の高卒予定者の就職試験が16日、全国一斉に解禁された。石巻公共職業安定所がまとめた新規高卒者の求人受理状況(8月末現在)では、管内の求人数は全体で723人と前年同月比で14%も減少。特に宿泊・飲食サービス業が前年比で約8割、卸売り・小売業も5割近く前年を下回っている。地域経済に打撃を与える新型コロナ禍は、新規高卒者の進路にも暗い影を落としている。

 石巻職安管内の来年3月の高卒予定者は1566人で、このうち男子305人、女子194人の計499人が就職を希望している。

 企業からの求人数は前年の841人を118人下回る723人。産業別で求人数が最も多い食料品などの製造業は前年同月とほぼ同じ207人だった半面、販売などの卸売り・小売業が前年同月111人から大幅に減少して62人、飲食サービス業も同12人から4人、同12人だった宿泊業は今回の求人枠はゼロだった。

 新規高卒者の求人を担当する同職安の笹原純恵統括職業指導官は「新型コロナ禍の影響を受けた企業が求人数を減らす傾向が顕著だ。求人提出後に取り下げる事業所も出ている」と説明。就職希望の高校生側も民間企業から公務員、進学へと進路変更するケースがあるという。

 同職安の大窪仁所長は「先を見通せない現状で企業側は求人への対応を熟慮している状況だ。求職者が就業できる環境づくりに注力していく」と強調。40企業の参加を得て、新規高卒者の就職面接会を11月17日に石巻市総合体育館で開く計画だ。