東日本大震災の前まで、宮城県気仙沼市内の四つの防犯組織が運営していた民間交番「気仙沼ぼうはんセンター」が15日、同市八日町に再建された。今年2月まで使っていた仮設の気仙沼署旧南町交番を再利用し、震災前に子どもたちを見守り続けた拠点が7年ぶりに復活した。

 魚町、三八沢田、北、中央(休止中)の各防犯協会のメンバーでつくる「気仙沼ぼうはんセンター運営委員会」が運営し、交代で週4日常駐。気仙沼小学区内のパトロールなどに当たる。気仙沼署員も1日1回立ち寄る予定だ。
 旧南町交番の仮設庁舎だったコンテナハウスを利用したセンターは床面積約40平方メートル。企業からの寄付金約70万円を活用し、委員会が購入した。
 四つの防犯協会は2003年12月、同市八日町の空きビルを無償で借りてセンターを設立。下校時間帯や夜間のパトロールを続けた。津波で被災し閉鎖し、各防犯協会が活動を続けながら、拠点を探していた。
 市役所で15日に開所式があり、関係者約70人が出席。気仙沼署の山田代幸署長は「地域の防犯への熱意がセンター再開を実現させた。安全のよりどころになってほしい」と述べた。
 魚町防犯協会長で運営委員会会長の千葉晃さん(76)は「探し続けた拠点がようやく見つかった。自治会などと連携し、住民が安心して暮らせる地域づくりに貢献したい」と話した。