東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上地区に造成する「震災メモリアル公園」について、市が整備への協力者を募っている。震災がれきを再利用したブロック板で震災前の閖上地区の地形を表現する計画があり、板を購入して寄付するよう呼び掛ける。担当者は「惨禍の記憶を後世に引き継ぐ計画に賛同してほしい」と言う。
 ブロック板は30センチ四方で厚さ6センチ。閖上地区から出た震災がれきが原料だ。市は9000枚を敷き詰めて被災前の地区の形を再現。別の色のブロック板を使って幹線道路や貞山運河なども表し、旧小中学校や公民館があった場所には写真タイルを配置する。 計画は2019年5月に利用が始まる公園の整備概要に含まれており、ブロック板が敷かれるのは閖上地区が見渡せる日和山(6.3メートル)の海側に造られる「遺構と伝承ゾーン」内。完成すれば山頂から昔の街並みを思い起こすことができる。
 市から販売事業を委託されている市観光物産協会の相原いづみ事務局長は「ブロック板は公園内にずっと残っていく。震災を伝承するプロジェクトに協力してほしい」と話す。
 ブロック板は1枚3000円。購入者の名前は遺構と伝承ゾーンに設けられる寄贈銘板に記載される。家族の人数分を購入し、全員の名前を記すことも可能だ。名取市民かどうかは問わない。
 販売は10月中旬まで。連絡先は名取市観光物産協会022(382)6526。