仙台市の市民団体カントリーパーク新浜が11日、東日本大震災の防災集団移転跡地を活用し、宮城野区岡田新浜に整備したビオトープと復興田んぼで「生きもの観察会」を開く。

 はだしで田んぼに入り、水中を網ですくうなどして、どんな水生生物が生息するか調べる。事前放流した500匹以上のメダカのほか、見つけた生物の生態はメンバーの棟方有宗・宮城教育大准教授が解説する。
 ビオトープと復興田んぼは今春、震災の津波で浸水した約8700平方メートルの水田跡に整備した。震災後、特に除塩はしておらず、地下30メートルからくみ上げた井戸水で潤しただけという。
 復興田んぼでは農薬や化学肥料を一切使わず、有用微生物群(EM菌)に有機物を分解させる自然農法で、8種類の古代米などを栽培する。一定の塩分を必要とする農法でもあり、イネは順調に生育している。
 沢口義男代表は「震災発生から7年、田んぼの再生は全く手付かずで、塩分濃度も高いままとみられる。どれだけの水生生物が戻ってきたのか、みんなで確かめたい」と話した。
 市民団体は沿岸部の復興に貢献しようと、市の移転跡地利活用に応募し、3月に事業が認められた。自然農法のコメ作り体験、水生生物の観察ができる空間として、ビオトープや復興田んぼをつくり、子どもの体験学習などに使っている。
 観察会は午前10時~正午。参加は無料で事前に申し込む。連絡先は遠藤耕志事務局長090(8255)9552。