東日本大震災で被災した宮城県南三陸町や仙台市で子どもの学習支援を続けるNPO法人キッズドア(東京)は、地元の企業や個人に活動を支えてもらう「東北応援クラブ」を創設し、登録を呼び掛けている。活動資金を集めるとともに、登録企業と子どもを橋渡ししてキャリア教育にも取り組む。

 キッズドアは2010年、低所得世帯向けの無料学習会を東京で始めた。震災後は岩手、宮城、福島3県の仮設住宅や学校でも展開。現在はJR仙台駅近くの宮城野区榴岡に設けた学習スペースで中高生約100人が学ぶ。南三陸町の志津川高でも公営塾の運営に携わる。
 応援クラブの入会希望者は3万円、5万円、10万円のいずれかの年間支援額を選ぶ。メンバーの名前は南三陸杉のプレートに刻み、学習スペースに張り出す。メンバーが子どもにさまざまな仕事の内容を紹介する場を設けたり、職場体験を企画したりして地元で働くことに関心を高めてもらう。
 キッズドアによると、震災から時がたつにつれ、被災地支援を担うNPOなどへの企業や国・自治体からの助成金が減った。支援を続けるには安定した自主財源を確保する必要があり、応援クラブの設立を思い立った。
 渡辺由美子理事長(54)は「子どもは誰かに応援されていることが分かれば意欲が湧く。地元の手で子どもを支え、被災地で学習支援の場を長く続けたい」と理解を求める。
 仙台での年間活動費約2000万円のうち、応援クラブの寄付金で約500万円を賄うのが目標。東北の企業や個人を中心に誰でも登録可能。応援クラブ専用のホームページからメールで申し込める。連絡先はキッズドア東北事務所022(354)1157。