東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市内湾地区に、市が整備した観光交流拠点施設「気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ」が13日、オープンした。津波で被災した二つの施設の機能を備え、開館を待ちわびた多くの住民らでにぎわった。

 同市南町海岸にできた施設は、鉄筋一部鉄骨3階で延べ床面積約2400平方メートル。愛称は「創(ウマレル)」で、防潮堤と一体化した構造となっている。2階が観光集客施設「迎(ムカエル)」とつながり、内湾地区のにぎわい創出の役割も担う。
 いずれも津波で全壊した同市南町海岸の市観光物産センター「エースポート」と、同市潮見町にあった軽運動場などを備えた「市勤労青少年ホーム」の機能を兼ね備えた。チャレンジショップや軽運動室、誰でも自由に弾けるピアノが置かれたラウンジなどがある。
 オープニングセレモニーには関係者約100人が出席。気仙沼市出身のジャズピアニスト岡本優子さんがオリジナル曲などを弾き語りし、開館に花を添えた。
 菅原茂市長は「新たなまちづくりの拠点となる施設。市民の高い志が生まれることが気仙沼の復興につながる」とあいさつした。
 内湾地区には、被災した居酒屋などが入る商業施設「気仙沼スローストリート(仮称)」が8月に、鮮魚店などが入る「気仙沼スローフードマーケット(仮称)」が10月に、それぞれオープンする予定だ。
 住民団体「内湾地区復興まちづくり協議会」の菅原昭彦会長は「各施設が一体となり、内湾地区全体のにぎわい創出につなげていきたい」と話した。