東日本大震災を機に宮城県東松島市宮戸島にオープンし、2017年3月に閉店した食堂「げんちゃんハウス」が13日、復活した。再開を心待ちにしていた地元住民らが軽食を口にしながら憩いのひとときを楽しんだ。

 午前10時の開店後、地域住民らが次々と来店し、コーヒーやピザトーストなどを注文した。同店を運営する地元のノリ養殖業尾形静子さん(66)が、自慢の板ノリをバターと塩で炒めた「ノリチップス」や昆布の煮物などを振る舞った。土産用の板ノリも手渡した。
 来店した宮戸市民センターの小峰秀雄所長(70)は「宮戸地区は食事どころが1カ所しかなかったので、再開は地域の住民もうれしいし、観光にも貢献してもらえる」と期待を寄せた。
 4卓12席。26日までは土日のみ営業し、メニューはおにぎりやピザトーストなどの軽食とデザート。27日以降は水曜日を除いて営業し、旬の魚介を使った日替わり定食もメニューに加える。当面は地元産の白魚の天ぷらとあさり汁を予定している。
 木造平屋の同店は12年11月に開店し、住民でつくる宮戸コミュニティ推進協議会が運営した。当初は観光客や工事関係者に重宝されたが、次第に客足が遠のき、閉店した。
 宮戸では昨年10月に韓国版トレッキング「宮城オルレ」のコースが開設されて観光客が増え、同店再開の声が高まっていた。調理師免許を持つ尾形さんが同協議会から建物を借り受け、スタッフ4人と運営する。
 尾形さんは「スタッフを始め協力してくれた皆さまのおかげで再開できた。9年ぶりに宮戸を訪れたお客もいてうれしい。ここに集まって話をして、宮戸を知ってもらいたい」と話す。
 営業は午前10時~午後4時。連絡先は尾形さん090(7669)8759。