20日に宮城県気仙沼市の大島で開催される「大島龍宮まつり」を成功させようと、島民が一致団結している。気仙沼大島大橋開通後初の大型イベント。島の漁協青年部や観光協会、婦人会など約20団体が集まって実行委員会を組織し、島民総出で観光客をもてなす。
 「駐車場をもう少し増やそう」「シャトルバスを出せる民宿はないですか」
 15日に市大島公民館であった実行委の最終打ち合わせ。集まった約40人が熱い議論を重ねた。
 開催へ動き始めたのは昨年末。大橋開通に向けてイベントを検討していた県漁協気仙沼支所大島出張所青年部に、大島観光協会や大島婦人会などが賛同した。
 島ではこれまで、商店会や観光協会が単独で祭りや花火大会を実施することが多く、共同で取り組む例はまれだった。「オール大島」で取り組む理由について、観光協会青年部の村上盛文代表(45)は「橋が架かっても何もないという危機感があった」と振り返る。
 開通に間に合うはずだった市の観光拠点は来年オープン。島内はいまだに復興工事が続く。初めて島に来る観光客に、祭りを通じて良さをアピールしたいとの思いが島民を一つにした。
 出店で海鮮ご飯などを振る舞う旅館「明海荘」の主人村上敬士さん(52)は「みんなで協力し合い、観光客に島のいいイメージを持って帰ってもらいたい」と意気込む。
 65歳以上の高齢者が5割以上を占める島で、祭り実行委の中心メンバーは40、50代。大島地区振興協議会の菅原弘会長(65)は「新しい大島を担う若者が頑張っているのはたくましい」と期待する。小松博文実行委員長(48)は「島民と観光客が一緒になって楽しめる祭りだ。絶対に成功させたい」と決意を語った。