東日本大震災の経験や記憶の伝承に産学官民連携で取り組もうと、東北経済連合会(海輪誠会長)と一般社団法人「東北地域づくり協会」(渥美雅裕理事長)が設立した一般財団法人「3.11伝承ロード推進機構」の設立記念式典が10日、仙台市青葉区で開かれた。

 青森、岩手、宮城、福島の被災4県や仙台市、東北大や民間団体などの関係者ら約100人が出席。代表理事の今村文彦東北大災害科学国際研究所長は「効果的に震災の教訓を学ぶには、複数の県にまたがる伝承の情報を整理し、ネットワーク化することが不可欠だ。災害の教訓を今に伝える遺構や施設を結び、伝承のプラットフォームとして3.11伝承ロードを構築したい」と抱負を述べた。

 設立者を代表してあいさつした海輪会長は「機構は震災の記憶と記録を被災地・東北を超えて日本、さらに世界に発信し後世に伝承する役割を担う。活力に満ちた東北地域発展につなげていく」と力を込めた。

 設立を記念して推進機構理事を務める涌井史郎東京都市大特別教授が「震災の足跡でつなぐ被災地の未来~東北にねづく克災の精神~」と題して講演した。