東日本大震災の復旧事業で岩手県沿岸広域振興局土木部が岩手県釜石市内に整備していた防潮堤4カ所が全て完成して9日、工事に関わった東京、静岡、福岡の3都県に感謝する会が現地の片岸海岸防潮堤であった。

 他に完成したのは釜石港、水海、小白浜の各防潮堤。工事は2012年12月に始まり、今年9月に終わった。4カ所の延長は計2.8キロで事業費は約276億円。3都県の派遣職員約160人が工事に携わった。

 会には関係者約50人が参加。県沿岸広域振興局の石川義晃局長は「われわれだけではできなかった大工事。感謝の思いを次世代に語り継ぐ」と述べ「ありがとう」と示した銘板を各防潮堤に設置することを紹介した。

 静岡県交通基盤部の長縄知行理事は「本県では経験できない貴重な業務で、南海トラフ巨大地震対策に役立っている」と語った。

 県内の防潮堤は134カ所(総延長76.8キロ)で復旧整備を計画。うち県が105カ所、市町村が29カ所を担当しており、今年3月までに69.6キロ分が完成した。