東日本大震災の遺構として宮城県石巻市が部分保存する旧門脇小で2日、校舎の両端を解体する工事が本格的に始まった。

 校舎西側から着手し、作業員が重機で壁や床、天井などを解体。津波と火災の爪痕を残すかつての学びやは、めきめきと音を立てながら形を変えていった。

 校舎の全体保存を求めてきたかどのわき町内会の本間英一会長は「手を加えたことでありのままの姿が損なわれた。(震災伝承の)インパクトも欠けてしまった」と落胆した。

 校舎は幅約107メートル。維持管理費の抑制などを理由に中央部の約67メートルを保存する。遺構の公開は2021年度を予定。公開後は校舎に入れず、新設する観察棟から見学する。