東日本大震災の発生から8年10カ月の11日、震災の語り部を続ける岩手県陸前高田市の釘子(くぎこ)明さん(61)が、仙台市若林区の「せんだい3.11メモリアル交流館」で写真展を開き、講演した。

 震災前後に撮影した陸前高田市の町並みや復興工事の移り変わり、地域の祭りなどの写真約200点を展示。講演では指定避難所で多数の市民が津波の犠牲になったことに触れ「避難場所の安全性を真剣に考えるなど、震災を人ごととせず自分のことと捉えてほしい」と訴えた。

 釘子さんは震災の風化を懸念し、東北で最も人口が多い仙台市で初めて写真展を開催した。講演を聞いた泉区の団体職員の女性(41)は「自分がいる地域でどんなことがあったのかを知るのは大事だと感じた」と話した。

 写真展は26日まで。釘子さんは25、26日の午前10時半と午後2時、会場で語り部活動をする。18日午後1時からは避難所運営に関する防災講演会を開く。