東京電力福島第1原発事故を描いた映画「Fukushima50(フクシマフィフティ)」(若松節朗監督、秋田市出身)の試写会が24日、気仙沼市であった。当時の福島第1原発の吉田昌郎所長役を演じた俳優の渡辺謙さんが、映画に込められた思いなどを語った。

 原作は作家の門田隆将氏のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」。中央制御室や緊急対策室などのセットを再現し、事故の対応に当たった作業員たちの姿を描いた。

 試写会後、渡辺さんと椿宜和プロデューサーが舞台に登壇し、あいさつした。

 渡辺さんは「決して忘れてはいけない、風化させてはいけない事実を残そうという気持ちで作った作品だ。誰がどう生き、どんな思いを背負って戦ったかという人間ドラマを見てほしい」と語った。

 東北で試写会が開かれたのは郡山、仙台、気仙沼の3市。東日本大震災後、気仙沼市内でカフェを経営し、住民と交流を続ける渡辺さんの意向もあり開催が決まった。住民約140人が映画を鑑賞した。