東日本大震災の津波で校舎が被災し、2017年3月に閉校した仙台市若林区の旧東六郷小周辺で25日、犠牲者を追悼する「鎮魂の花火」が打ち上げられた。六郷東部地区や周辺の住民ら約150人が「久しぶり」「元気だった?」と再会を喜び合い、かつての風景や故人に思いをはせた。

 参加者は小学校跡地向かいの東六郷コミュニティ・センターで黙とうをささげた後、隣接する避難タワーの屋上などに移動。午後6時、津波による流失を免れた同校の鐘の合図で約60発の花火が打ち上げられた。

 地域の子どもたちと初めて参加した同区の会社員森一敏さん(42)は「冬の花火に込められた意味をいつか子どもたちに分かってもらえたらいい」と話した。

 鎮魂の花火は六郷東部地区の住民らでつくる「わたしのふるさとプロジェクト」の主催で今年で5回目。代表の大内文春さん(46)は「震災後に離れ離れになった人たちが顔を合わせられる機会になった。またみんなが集まれるよう今後も続けたい」と話した。