青森県三沢市は7日、三沢漁港と周辺海域で津波の襲来を想定した沖合への漁船避難「沖出し」の実証試験を行った。昨年12月に着手した漁船避難のルール作りの一環で、今回の試験で出た問題点を検討した上で本年度中にルールを策定する。

 三陸沖北部を震源とする地震が発生し、30分後に沿岸に3メートルの津波到達が予想されるとの想定で試験を実施。漁船が被害を受けないと考えられる約8キロ沖の水深50メートルの海域まで到達する時間や経路を確認した。

 試験には漁船7隻が参加。地震発生の合図の後、漁業者はそれぞれの漁船に向かい、沖に漁船を出した。7隻とも発生の合図から20~30分後には約8キロ沖に到着し、代表の漁船から市漁業に無線で連絡が入った。

 参加者からは「漁船が一斉に出ると、漁港の出口付近が混み合う」「津波の時は避難のために漁港に入ってくる船もあるのではないか」などの意見があった。

 津波がさらに高い場合、漁船を守るにはより水深が深い海域に避難する必要がある。市水産振興課の田鎖豊課長は「今回は波もなく穏やかだったが、さまざまな状況を想定してルールを作りたい」と話した。