東日本大震災の発生から間もなく9年を迎えるのを前に、仙台市沿岸部で活動した保健師を紹介する企画展が22日、若林区のせんだい3.11メモリアル交流館で始まった。パネルなどを通し、限られた物資で対応せざるを得なかった苦しい胸中などが明かされている。6月28日まで。

 市内の保健師約30人に実施したアンケートを基に、活動を61枚のパネルで紹介した。地震発生から現在までを5段階に分け、それぞれの思いをまとめた。

 震災直後について「救急搬送が必要な患者がいても、防災無線も携帯も使えず困惑した」「医薬品がないため満足な治療ができず泣きたくなった」と振り返る声があった。「保健師の仕事は見守るのではなく、生活に寄り添うこと」との記入もあった。

 若林区や宮城野区の3人の保健師へのインタビュー映像も上映。「一つ一つの判断に迷ったが、他市から来た仲間に励まされた」などと当時を語っている。

 企画展は交流館の主催。同館交流係の石川倫代さん(49)は「保健師は重要な存在でありながら、注目されることが少なかった。当時の様子を知り改めて震災を考えてほしい」と話した。

 入場無料。午前10時~午後5時。毎週月曜と祝日の翌日は休館。臨時の休館もある。連絡先は交流館022(390)9022。