サッカー女子、なでしこリーグのマイナビベガルタ仙台レディース(仙台)の選手らが25日、宮城県石巻市を訪れ、東日本大震災の伝承施設を見学した。被災した選手は仲間に体験を語った。

 選手24人とスタッフの計34人が参加。震災伝承施設「南浜つなぐ館」で、スタッフの阿部豊和さん(68)の説明を聞きながら見学した。隣接する「がんばろう石巻」の看板前の祭壇で、辛島啓珠監督とMF隅田凜主将が献花し、祈りをささげた。

 チームの前身で震災後に活動を休止した東京電力マリーゼに所属していたMFの小野瞳と安本紗和子、GK斉藤彩佳の3選手は、震災当時の状況を説明。散り散りになった選手が再び集まり、仙台で始動したことなどを振り返った。

 松島町出身の小野選手は「サッカーができるのは幸せなことだと、若い選手に知ってほしい」と目を潤ませた。新加入のMF福田ゆい選手は「聞くのも見るのもつらかった。これから地域の人に勇気を与えられるようなプレーをしたい」と意気込んだ。

 仙台は3月22日に今季のリーグ開幕戦を迎える。