仙台市が若林区荒浜の防災集団移転跡地で整備を進めていた市内最大の「避難の丘」が完成し、頂上への階段とスロープの利用が27日に始まった。東日本大震災の発生10年を見据え、3月末の完成を目指したが、新型コロナウイルス感染症の影響で工事が中断するなどして約2カ月遅れた。

 避難の丘は震災遺構「荒浜小」南側に完成した。高さ10メートル。頂上部は正方形状で、災害時に約5300人が駆け上がれる。市が沿岸部5カ所に整備した避難の丘で最大の収容力を持つ。

 東西南北に1カ所ずつ階段を設置し、海側から頂上に向かうスロープも設けた。頂上の広場にあずまやとベンチを配置し、平常時は公園として被災地視察や避難訓練などに利用する。

 市内には宮城野区岡田、若林区荒浜(荒浜小北側)、井土、藤塚の計4地区の海岸公園にも避難の丘があり、4カ所合わせて1970人が駆け上がれる。