福島県楢葉町で14日、JR常磐線竜田駅を橋上化し、自由通路を新設する工事の起工式があった。来年夏に使用を始める。東京電力福島第1原発事故で全町避難した町が復興拠点の一つに位置付ける駅東側と、市街地の西側を結んで利便性を高め、一体的なまちづくりにつなげる。
 式には関係者約60人が参列し、工事の安全を祈願。松本幸英町長は終了後「駅を中心ににぎわいを生み出していきたい」と話した。
 新駅舎は鉄骨2階、延べ床面積約130平方メートル。約300平方メートルの東西自由通路は常時通行可能で、エレベーター3基を新設する。事業費約8億9000万円は町とJR東日本が負担する。
 木造の現駅舎は1939年完成で、老朽化が進んでいた。駅東側では町が事業用地を造成し、オフィスビルや第1原発の廃炉関連の従業員宿舎などが立地する。町は、バスやタクシーの乗降スペースや駐車場を備えた駅前広場も整備する。
 常磐線は富岡-浪江間が不通。JR東は本年度末までの全線再開を計画する。