2日公表された工程表の改定案で、2号機の溶融核燃料(デブリ)とみられる堆積物の少量採取時期が、当初計画よりも1年以上遅れる見通しが示された。

 2号機のデブリを巡っては、東京電力が本年度下期にアーム型アクセス装置で少量採取する方針を打ち出していた。改定案は「2021年中に試験取り出しを行う」と明記。試験取り出しには少量採取も含まれるといい、経済産業省の担当者は「少量採取は本年度は無理だ」と話す。

 延期の理由について経産省は、アクセス装置の開発の遅れに加え、装置完成後も模型を使った試験に時間を要することなどを挙げる。1号機の採取は本年度内の開始を目指すという。

 1~3号機は炉心溶融(メルトダウン)により、大量のデブリが原子炉格納容器の底にたまっている。