東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が昨年4月に一部地区で解除された福島県大熊町で13日、「里がえりもちつき大会」があった。避難指示解除後初の餅つき大会には、大勢の親子連れが訪れ、町内に久々ににぎやかな子どもたちの声が響いた。

 町民や企業でつくる「おおくまコミュニティづくり実行委員会」の主催。昨年を大きく上回る約350人の町民や企業関係者らが来場した。農業再開に向けた町の実証田で昨秋収穫されたもち米約90キロを、町役場前広場の会場に設置された6基の臼で来場者が次々とついた。餅はあんこ餅、雑煮などにして振る舞われた。

 昨年は避難解除前で、子どもたちの姿は見られなかった。今年は「三輪車レース」「投げ餅」も催され、子どもたちの笑顔であふれた。

 福島県南相馬市に避難する会社員長谷川晃さん(43)は長男翔生(しょう)ちゃん(4)と参加。「子どもに古里を見せる機会になる。イベントがあるとうれしい」と話した。宗像宗之実行委員長(66)は「子どもたちがいると町がにぎわう。明るい大熊にしたい」と語った。