福島県は、県産農産物の2019年度の輸出量が305トンとなり、3年連続で過去最高を更新したと発表した。タイ向けのモモやリンゴの輸出が大幅に増えたことなどが要因。ただ、商工団体などとつくる戦略会議で設定した370トンの目標は達成できなかった。

 輸出量の推移はグラフの通り。17年度は213トンで東日本大震災、東京電力福島第1原発事故前の10年度の実績(153トン)を初めて超えた。18年度は218トンで前年度比2%増にとどまったが、19年度は40%増と大きく伸ばした。

 品目別では、コメ171トン、リンゴ36トン、ナシ35トンでいずれも過去最高。コメはフィンランド向けに30トンの販路を開拓した。タイ向けはナシ、カキ、ブドウ、イチゴも増えた。一方、牛肉は肥育と出荷時期のタイミングが合わず、前年度の約1割に減った。

 戦略会議は20年度の目標を500トンと定めるが、新型コロナウイルスの感染拡大で先行きは不透明だ。

 県県産品振興戦略課は「コメは通年で輸出できるが、果物はモモなら夏、リンゴやナシは秋がピーク。その時期までに終息しなければ、輸出量を大きく減らす恐れがある」と懸念する。