東北電力は29日、原子力規制委員会の新規制基準適合性審査に合格した女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)を巡り、詳細設計を示した「工事計画」の補正書を規制委に提出した。安全対策の基本方針や基本設計が定まったことに伴う対応で、今後、工事計画の審査が開かれる見通し。

 東北電によると、補正書は約1万2000ページに上り、2013年12月の審査申請以降の変更点を列挙した。水素爆発を防止するための装置は重大事故時を想定した仕様を記載。原子炉格納容器の破損を防ぐフィルター付きベント(排気)装置や高圧代替注水系の仕様を新たに盛り込んだ。

 耐震設計に用いる地震動については当初設定していた2波に、審査の過程で5波を追加したことを踏まえ、解析結果を補正した。

 審査の三つのプロセスのうち、女川2号機は基本設計に関する「原子炉設置変更」をクリアした段階。今後は工事計画と、設備の運転管理を定めた「保安規定」でそれぞれ認可を得る必要がある。工事計画認可から5年以内にテロ行為に備えた「特定重大事故等対処施設」を設置できない場合、運転停止となる。

 東北電は4月、再稼働の前提となる安全対策工事の完了時期を20年度から22年度に延ばすと発表している。