東京電力福島第1原発の構内に放射性物質トリチウムを含む処理水がたまり続けている問題を巡り、福島県内の若者らでつくる市民団体「DAPPE(平和と平等を守る民主主義アクション)」が26日、福島市中心部で処理水の海洋放出に反対するデモを実施した。

 約40人が参加。デモに先立ち代表者の意見表明があった。福島県新地町の漁業小野春雄さん(68)は「われわれは9年かけて試験操業から本格操業に進もうという段階まで来た。今、海洋放出をすれば、特に若い世代の漁業者は先が見えなくなる」と国の姿勢を批判した。

 デモは新型コロナウイルス対策で主催者のみがシュプレヒコールを行い、一般参加者は「海に流すな汚染水」などの声に合わせてプラカードを掲げるなどして練り歩いた。

 DAPPEメンバーの佐藤大河さん(34)は「国は海洋放出という結論ありきで処分方法の検討を進めている。この問題を知らない人も多く、もっと国民的な議論が必要だ」と訴えた。