東京電力は30日、福島第1原発構内の放射性物質トリチウムを含む処理水について、2次処理の試験を9月にも実施する方針を明らかにした。水の処分方法は国が検討中だが、仮に環境放出することになった場合に備え、トリチウム以外の放射性物質を極力減らす方法を確立する。

 原発構内で生じた汚染水は多核種除去設備「ALPS(アルプス)」によってトリチウムを除き一定程度浄化できる。ただ、処理速度を重視した初期はトリチウム以外の核種も十分除去できずに残った。現在保管中の処理水122万トンのうち7割は、2次処理の必要があるという。

 試験では高濃度の処理水2000トンを改めてアルプスで浄化し、トリチウム以外の濃度が規制基準未満に下がるかどうか検証。来年1月ごろまでに分析・評価する。

 東電は3月、処理水を海洋放出する場合、トリチウム濃度が国の規制基準の40分の1になるまで希釈する検討素案を示した。大気放出も、海洋放出と同程度の希釈を検討している。