東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働を巡り、女川町議会は14日の9月定例会本会議で、早期再稼働を望む意見書を賛成多数で可決した。7日の賛成陳情採択を踏まえた対応。重大事故時の広域避難計画で避難路となっている国道398号や、バイパスの整備も求める内容で15日に須田善明町長と村井嘉浩知事に提出する。

 意見書は「町の中長期的な発展と経済の活性化につながるとの期待から多くの町民が再稼働を望んでいる」とし、広域避難計画の実効性向上には町の大動脈である国道398号の機能確保が重要と指摘。国道398号石巻バイパスの早期完成や、本線からバイパスへ抜けるトンネル工事の実現を要請した。

 町議会は石巻バイパスなどの必要性を訴える意見書も全会一致で可決した。

 石巻バイパスは全長約10.8キロで、三陸沿岸道石巻女川インターチェンジ(IC)と町を結ぶ。県が整備するが、本線と石巻バイパスを南北に結ぶ市道渡波稲井線の整備が進んでいることなどを理由に4.7キロが未着工となっている。

 町によると、昨年10月の台風19号で国道398号が冠水や土砂災害で寸断され、町民が約17時間「孤立状態」となった。町議会は15日、県関係者らとバイパス事業などについて意見交換会を開く。

 須田町長はこれまで再稼働の可否判断に関し「広域避難計画の実効性向上に対する県や国の姿勢を確かめる必要がある」と話している。14日の定例会閉会後にあった全員協議会で、可否の結論を議会に優先して伝える考えを示した。