外国人が災害時に適切に避難できるようにと、涌谷町の遠田消防署は、防災リーフレット「RUN AWAY(ランナウェイ)」を作成した。英語表記やイラストで工夫し、自主避難の大切さを訴えている。

 リーフレットでは、地震や台風の発生時に「走らない」「しゃべらない」「混乱しない」の三つのポイントを掲げた。「備え」のポイントを図で示し、非常時のチェック項目や河川、土砂災害での危険箇所を併記した。A4判やB2判など3種類の大きさで計140部作った。

 同消防署の消防士長谷川竜斗さん(25)が発案した。2年前、通報を受けて外国人宅で消防活動をした際、避難誘導などで意思疎通が不便だった経験から、言葉の壁を越えた災害対応の必要性を感じたという。

 昨年の台風19号での災害救助活動を経て、リーフレットのアイデアを膨らませた。同年12月に美里町内の外国語指導助手(ALT)3人の協力を得ながら作成。1月23日に仙台市青葉区の市消防局であった若手消防士による意見発表会で報告し、最優秀賞に選ばれた。

 2月末には、美里町の「ビジネスホテルせんだい屋」ロビーの壁にリーフレットの掲示を行った。せんだい屋の太田幸江社長(70)は「防災の説明がより伝えやすくなった」と話した。

 長谷川さんは「外国人も自ら命を守るという意識を向上させるきっかけにしてほしい」と期待。美里、涌谷両町の役場や公共施設、宿泊施設でのリーフレットの掲示や配布を呼び掛けている。