岩手、宮城両県にまたがる北上山地が建設候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の誘致実現に向け、財界人や文化人による応援組織「ILC100人委員会」が発足し、29日に東京都内で記念式典があった。
 発起人代表は、前岩手県知事で元総務相の増田寛也氏。委員は129人で、知名度が低いILC計画の意義を発信してもらう。事務局によると、委員には脚本家の内館牧子氏や経団連名誉会長の御手洗冨士夫氏、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏らが名を連ねる。
 委員約10人が参加した式典で、増田氏は「国民の支持を広げる環境づくりに協力してほしい」と呼び掛けた。岩手県立大学長の鈴木厚人氏は、国際プロジェクトとして宇宙の起源を探る計画の概要を紹介した。
 委員会は、ノーベル物理学賞受賞のバリー・バリッシュ氏らを招いたイベントを8月に開く予定。同氏はILCの国際共同設計チームで責任者を務めた。
 ILCを巡っては、文部科学省の有識者会議が誘致の是非を検討中。研究者らは、欧州の協力を得るには年内に日本政府が誘致に前向きな姿勢を示す必要があるとみている。