岩手、宮城両県にまたがる北上山地が整備候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の講演会が秋田市の秋田県産業技術センターであり、ILCが地域にもたらす波及効果を探った。
 岩手大理工学部の成田晋也教授(素粒子物理)は宇宙誕生の謎解明にILCは不可欠と指摘。世界の研究機関との連携が新技術開発に結び付くとして「構想実現に向け産学官民でさらに機運を高めたい」と強調した。
 加速器関連技術の東北の研究事例や自然エネルギーの活用などを軸にした「Green ILC」構想を紹介。「研究者やさまざまな産業が集まることで、地域全体の活性化にもつながる」と語った。
 センターの赤上陽一所長は「加速器産業への参入は秋田県の中小企業にとっても好機。世界の市場を狙える企業が育てば若い世代が地元に残る契機になる」と期待した。