岩手、宮城両県にまたがる北上山地が建設候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」に関し、日本学術会議の検討委員会と技術検証分科会の合同会議が10日あり、素粒子物理学の発展にILCが果たす役割について細谷裕大阪大名誉教授に説明を求めた。
 細谷氏は、ILCを使った実験が物理学の基本的な理論「標準理論」を超える新しい理論の探究に役立つ点を解説した。7355億~8033億円と試算された総事業費を巡り、委員からは「予算に対する納得を得られるかどうか疑問がある」などの意見が出た。
 引き続き、文部科学省に対する回答書案などを非公開で協議。家泰弘委員長は終了後の取材に「回答書案の作成にはかなり議論が必要だ。結論を出す段階ではない」と述べた。次回会合も参考人を招き質疑を交わすという。